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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」⑨帯広の有限会社ホテル十勝屋、十勝サウナ協議会・後藤さん~成績トップ銀行マンからホテル経営に~
えぞ財団
2021年8月26日
組織のなかで、マチのなかで、もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、後藤陽介さん。後藤さんは北海道帯広市の出身で、約7年間銀行マンとして働いたのち、実家のホテルを継ぎさらには、十勝サウナ協議会の会長に! コロナ禍で苦境にたたされる地方都市、観光業と言われるなか、試行錯誤しながら後藤さんの挑戦が続いています。 後藤陽介:有限会社ホテル十勝屋取締役社長、十勝サウナ協議会会長。1987年生まれ、帯広市育ち。北海道銀行を経て実家稼業のホテル十勝屋に入社、2018年取締役社長に就任、同年とかち帯広ホテル旅館組合役員。2020年十勝サウナ協議会会長に就任。趣味はサウナ、バスケットボール。
目次
十勝ガーデンズホテルホームページ
SAUNA&CAMP くったり温泉レイクイン
「物心がつく頃から家業であるホテル業を継ぎたい」 父のアドバイスで銀行に就職
広大な十勝平野での農業が盛んで食料自給率はカロリーベースで1240%を誇る日本の食糧基地"十勝”の中核都市であり、お菓子や豚丼、大自然やばんえい競馬など特色を生かした観光業も盛んな帯広市。その帯広市で親子3代・50年以上にわたってホテル業を営む家庭に生まれた後藤さんは、小さいころからお調子者で活発だったと話します。小学校3年生からバスケットボールを始め、「人と話すことや挑戦することが小さいころから好きですぐに没頭した」と話します。
上京し、高校・大学と進学した後、「幼少期から当時社長だった父に憧れていて、物心がつくころから家業であるホテル業を継ぎたいと強く考えていた」ため、大手ホテルで修行したいと考えて就職活動を考えていましたが、父から「陽介は確かにホテルマンにもなるが、経営者にもなるんだ。お金の流れや経済を勉強したほうが良い」とアドバイスのもと、銀行マンを目指し北海道銀行に入行しました。
法人担当で成績トップも!今でも活きる先輩のアドバイスと銀行経験
およそ7年間の銀行マン生活では様々な部署を経験しながらも、多くの時間は法人担当として札幌市と旭川市の大規模から中小企業まで幅広いクライアントを受け持ちました。その中でビジネスマンとしての所作はもちろんの事、経営者との会話における考え方や利益追求、そして何よりも経済と経営を身をもって体験し成長しました。
法人担当として成績トップを獲得するなど銀行マンとして活躍する中で自信をつけたと話します。「お金の流れはもちろんですが、融資する銀行側の心情やロジックを学ぶことができたのは大きな収穫でした。また、仕事はスピード感とレスポンスと人間力という先輩のアドバイスが今でも心に残っています」
ある程度若い年齢のタイミングで家業を継ぎたいということもあり、父に相談し、「よし帰ってこい」の一言で快諾を得たときはとてもうれしかったと目を細めます。
トップ営業マンから見習いへ。未熟さを痛感する日々とスタッフのサポート
有限会社ホテル十勝屋に入社後は、フロント業務や客室清掃、深夜勤務など0からホテルの全業務を勉強しました。幼少期から見慣れているはずだったホテルでの業務は当然24時間365日稼働、子どものころから見ていたのと”社会人として実際に働く”ギャップは大きく、入社当初の見習い時代のホテル業務は入社以前の想像をはるかに超える大変さでした。「特に旅行、ビジネス、帰省と様々な理由でホテルを使っていただく多種多様なお客様と対話する接客業の奥深さや、ケースバイケースの対応に関しては自分の未熟さを痛感しました」と当時を振り返ります。
そんな苦悩の見習い時代を支えてくれたのは後藤さんが幼少期から働いているベテラン従業員や父でした。ベテラン従業員からはベッドメイクのコツやスピード感や柔軟な対応をアドバイスしてもらい、父にホテル業、接客業、経営とは何たるかについて叱咤激励ももらって必死に業務を理解したということです。その後、取締役社長に就任しホテルを経営、銀行マン時代のノウハウも活かした”ハイブリッド社長”は様々なチャレンジを行ってきました。
社長就任早々始まる挑戦!札幌のど真ん中に”格安サウナホテル”客足が伸び悩み”本格サウナ”で巻き返し
社長就任当時、ホテル十勝屋は十勝地区のみにホテル3か所を運営していましたが、値段が高止まりし高騰していた”札幌市のホテル事情”に着眼。会長職に就任した父と相談のもと、新たなる挑戦として2019年には札幌市中央区のど真ん中に"ガーデンズキャビン"をオープンしました。オープン開始から数カ月は”超好立地条件とコストパフォーマンス”が功を奏し、日本人のみならずインバウンド観光客による売り上げは好調でした。しかしその後、新型コロナウイルスの影響などでインバウンド需要が一気に低下し客足が伸び悩みます。 運用開始早々ピンチに陥った後藤さんは”本格サウナ”に成功のカギを見出します。現在のように多くのメディアで取り上げられ”サウナ人気””ととのう”が爆発する前でしたが日帰り入浴や付加価値を求めているお客様にも気軽に来てもらうことで売り上げのベースアップを図るという明確な理由から本格的なフィンランドサウナ”ロウリュ”の導入を決めました。それまで低調だった日帰り入浴の客が30倍に増え、時には入場制限がかかるほどの人気となり作戦は成功しました。経営においても宿泊料金以外の稼ぎ方を得たためベースアップにつながっています。
その後、メディアやSNSの影響もあり現在の”空前のサウナブーム”となってからは伸び悩んでいたホテルの売上に大きく貢献するような影響力をもつコンテンツへと成長しました。「売り上げが落ちる中、さらにコストをかけてロウリュを導入するのは正直、かなり思い切った決断でした(笑)今はもちろん、あの時挑戦して本当に良かっとは思います。父に相談した時にはやってみたら?くらいの反応だったので正直心配もありましたがたくさんの人に来てもらえて本当に嬉しいです」と笑みがこぼれました。
十勝サウナ協議会会長に就任!想像を超える地元からの大反響
実は、この”ロウリュ”導入に関しては心強い同郷の先輩が!後藤さんと同じく帯広市で北海道ホテルを経営する林克彦さんが十勝地区ではいち早く導入しており、実績も上げていたことから情報交換やアドバイスをもらうなかで、「銀行時代の教訓は仕事はスピード感とレスポンスと人間力なので」と後藤さんも導入に至りました。
また十勝地区ではかねてから大きな課題だった冬の観光需要への解決と、コロナ禍で道外旅行、海外旅行が自粛制限されることも予想された2020年4月、サウナブームの後押しもあり「十勝をサウナの聖地に」をモットーに、十勝サウナ協議会が発足します。メンバーは北海道ホテルやホテル十勝屋などホテル業をメインとし、サウナの効能を医学的見地からもサポートとしてもらうため医療法人社団北斗・北斗病院の加藤先生や交通系団体、経済系団体などおよそ10団体が集まりました。後藤さんは十勝サウナ協議会の会長に就任し、メンバーと協力のもと十勝におけるサウナによるプロモーションや様々な誘致、経済活動を仕掛けています。
その中でも特に、2020年9月から開始したサウナパスポートは大きな成果と反響でした。料金が2500円でロウリュを導入する5施設のうち3施設回れるというこの制度は、メディアにも取り上げられ、予想を上回る売れ行きでした。また、マーケティングのためアンケートもとり、6割強が地元十勝の人たちだったことがわかりました。サウナに興味を持ってもらった人々のうちの大半が20~40歳代だったことが分かったことから、短絡的なブームではなく、十勝に本当にサウナの文化が根付き「サウナの聖地」になる可能性を秘めていると確信しています。
次々としかける”コロナ禍だからこそ”の挑戦!サウナ愛好家待望の”アヴァント”も
コロナ禍で苦境にたたされる地方都市、観光業と言われるなかでも後藤さんは挑戦を続けます。帯広市内で廃業を考えていたホテルを買い取って、一部リニューアル、無人のウィークリーホテル”十勝ウィークリーイン”を2021年7月に開業しました。これはコロナ禍においても出張で帯広に出張で来る農業関係やビジネスマンが多いことに着眼し、少しでも安く長期滞在してもらうことでさらに十勝の魅力を知ってもらいたいという理由で運営に踏み切りました。また今後さらにワーケーションなどが推進された場合も長期滞在型は好まれるだろうと予想しての開業でした。グランドオープンから2週間で満室、平均80%の稼働率で部屋が埋まる人気です。
さらには道東新得町にある”湯宿くったり温泉レイクイン”ではホテル施設に加えキャンプ場を新設し、ロウリュが楽しめる屋外サウナを建設しました。特に冬は”サウナから氷が張る湖にダイブするアヴァントを楽しめる”こともありサウナ愛好家の間では大きな話題になっています。
新たなる挑戦をし続け結果を出す後藤さんですがまだ、経営者としてもホテルマンとしても成長をしなければともがいていると話します。「正直、父の背中は全然見えない。小さいころから働いてくれてるスタッフが今でもいてくれて、アドバイスをくれる先輩がいてくれて僕は何とかやってこれています。経営者である以上売り上げを上げるのは当たり前だが、働いている人たちに誇りを持ってもらえるように有限会社ホテル十勝屋グループの拡大・成長を目指していきたい。田舎の1企業が挑戦して大きくなることで、地元十勝とスタッフと仲間と、そして父に恩返しができると思って頑張ります」
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