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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㉙プロスキーヤー・井山敬介さん~スキーをやってて一番嬉しい事は人との出会い。皆さん北海道を楽しみましょう!~
えぞ財団
2023年4月26日
もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、井山敬介さん。子どものころからスキーをはじめ、高校生で夢だったW杯に出場。その後技術選に転向し、優勝も含め活躍中。現在は”雪育”や”スポーツ普及”にも注力しています。
目次
井山敬介:プロスキーヤー。1978年富良野市出身。札幌第一高校在学中からナショナルチームに入る。1996年には米国の回転競技にてFISワールドカップに出場。2000年より技術選に参加、07、08年14年に優勝。雪の魅力を伝える出前授業を開いたりメディアにてスノースポーツの振興にも注力。趣味は、ゴルフ。
地元富良野で幼少期からスキー漬け、小5でミズノがスポンサーに!W杯出場が夢
家族親戚一同スキーが大好きで、いとこ達もやっていたので自然と冬やスキーをやっていて、3歳からスキーを始めた井山さん。小学校一年生になるころには地元のアルペン少年団に所属し、おじいちゃんやお父さんが親戚の各家を車で回り子どもたちを乗せ、自宅からは車で10分ほどの距離にある富良野スキー場に行く日々で、冬は本当に毎日滑っていました。「はじめはスキーに行くのが寒くて嫌だったのを覚えてます。毎日行かなきゃダメな雰囲気だから行っていた感じです(笑)小学校1年生の時に、富良野でW杯をやっていて、見に連れて行ってもらって、大会はもちろん、練習も見て、気づいたら名も知らない選手たちのサインでスキーウェアがいっぱいになってました。選手を生で見て『マジでかっこいい!』と思い、W杯終わりには自分でW杯と同じコースを滑り、ガッツポーズのタイミングまで”完コピ”するほどスキーにのめりこんでいました。この時に絶対W杯に出てやると思いましたし、強い憧れが芽生えましたね」
小学校5年生にはミズノがスポンサーがつくまでに台頭し、スキーにさらに没頭した井山さんは、その後小学校でも他を圧倒するほどの成長をし、中学校も全国大会には出場し、上位にいました。中学校3年生の時は、中体連がメインというよりは、大人も含めた日本のランキング上位のみが出場でき、世界大会につながるFISポイントを獲得することができる大会に出場していました。
高校生で日本代表に!単身スロベニアでの合宿生活の日々。
札幌第一高校に進学した井山さんでしたが、ミズノチームが契約していたコーチがスロベニア人だったので、高校1年生から高校のスキーチームではなくスロベニアに単身で渡り、コーチの自宅で毎日が合宿のような状況でした。夏時期はスロベニアでは2週間程度、午前、午後の陸上トレーニングを主にしつつ拠点にしながらスイスやオーストリアに遠征し、2週間程度スキーなどの雪上トレーニングという日々でした。冬はヨーロッパやアメリカ、韓国、日本のレースに参戦し、世界中を転々としていました。「高校一年時からスロベニア代表チームと一緒に滑ることもありました。最初は同年代の選手を中心に認められていないなというのは感じていましたが、タイムレースなどを重ねて好成績を出してく度に、周りの見る目が変わっていくのがわかりました。最終的には認めてもらったこともあり、仲良くなれたことはとても嬉しかったですし、肌で実力でもぎ取ることの大切さを学びました。また、生活面では自己主張をしつつ、物おじしてはいけないなということを強く感じました」と当時を振り返ります。
夢のW杯出場へ!高校3年生でつかんだ夢のチャンス
正にスキーにすべてをかける高校時代を過ごしている井山さんに、小学校一年生の時に夢を見たW杯への出場のチャンスが回ってきます。高校3年生の時に日本代表チームに召集されていた井山さんは、チーム内のタイムレースでも成績を納め、経験を重ねる意味合いも含め出場できることになりました。「絶対優勝してやると思いましたね。今考えたらそんなに甘くないのはわかっているけれど、それくらい夢の舞台での活躍に気合が入っていました。しかし、結果は無残にもコースアウトでした。気合いと勢いで行きましたが、序盤でコースアウトして本当に悔しかったです。でも、子供のころからの夢の舞台に立てたし、今考えても本当にいい経験だと思いました」
大学へ進学、成績不振と原因不明の気管支炎で入院。国内アルペンレースと技術選の2つのチャレンジ
その後も、スロベニアを拠点にしながら北海道東海大学に進学し、大学2年生まで国外生活を送りました。「この大学時代はきつかった。世界各国のレースに参戦しても、自分が理想に描いたような成績が出ず、W杯の下のランクで戦う日々でした。大学2年生の時に、富良野に帰った際、原因不明の気管支炎になってしまい、2か月ほど入院を余儀なくされました。これがきっかけで体も衰えてしまい、世界で戦える成績(FISポイントも含め)がなくなってしまいました。現実を受け入れるのは、実は意外とすんなり受け入れられました。完全実力社会で育ったからこそ、けがや体の故障も実力のうちだとおもい、トレーニングは続けていましたが国内レースと技術選の2つを平行しながら大学生活を終えました」
大学卒業時に就職活動をし、ミズノの就職試験を受けましたが結果は不採用だったため、冬はばんけいスキー学校でインストラクターをし、夏は造園業をして生計を立てていました。
技術選へ転向、2連覇も達成しプロスキーヤーへ!
大学卒業をした2003年、この年から技術選への完全転向し、21位と上位ではありましたが納得できる順位ではありませんでした。「なんで昼間は普通に働いて、夜や休みにトレーニングをして、こんなつらい思いしてるんだろうと思う時もあった」と当時を振り返ります。それからも昼は仕事はやりながら、空いている時間を使いながらのトレーニングの日々が実を結んだのが2005年でした。そもそも速さをタイムで競うアルペン競技と、美しい技術力や演技力を得点化する技術選とでは大きな違いがありましたが、これを克服し9位に入賞します。その後、2007.08年と技術選2連覇を皮切りに常に上位や表彰台、優勝をする選手まで成長しました。2007年の自身は初優勝をきっかけに「スキーで生計を立てていこう」と考え、スキースクールや撮影、夏の間は海外に滑りに行ったり、スキーメーカーの開発テストなどスキー中心の生活が戻ってきました。ただ、このころ残念なことも見聞きしました。スキーメーカーさんやスキー業界でも「子どもたちのスキー離れ、雪山離れというのが加速していました。自分たちにはなくてはならない”雪”ですが、特に北海道では雪が”やっかいもの”になっているに気づきました。『これはまずい!』と思いメディアの力も借りながら雪遊びやスキーの楽しさを広めていこうと思ったのがきっかけで現在の雪育につながっています」
2023年3月行われた第60回全日本スキー技術選手権大会にて”最も会場を沸かせた”伝説のターンの動画はコチラ!
”世界一の雪”北海道から始めた『雪育』。とにかく雪の素晴らしさを子どもたちに伝える
技術選で初優勝を果たした2007年シーズンから、小学校に出前授業で赴き、雪の素晴らしさを伝えようと始めたのが”雪育”(ゆきいく)です。「学生時代からスキーを通じて世界各国を転戦したからこそ、『北海道の雪は”世界一の雪”』だと思っているのに、道民には嫌われている印象がありました。例えば、雪かきが大変、車の運転が大変はもちろん、ニュース番組でも”降雪量が多いでしょう”との天気予報を見ると落胆する道民がほとんどなんではないかと感じていました。もちろん子どもたちもそうだったともいます。今でこそ、インバウンドの観光客が雪だけ見に来るのは当たり前になりましたが、当時はまだそんな時代でもありませんでした。とにかく雪の素晴らしさを伝えようと、世界のスキー場と日本のスキー場を紹介したり、雪のクイズで授業を盛り上げました。授業前に『雪好きな人?』ときいたらゼロ人…。でも授業が終わったらほとんどの児童が『好き!』と答えてくれたり、先生の中にはスキー指導員をとってくれるくらい好きになってくれた人もいます。雪育はこれからも続けていきたいし、スキーだけじゃなく雪や冬をもっと楽しめるような世の中になればなと思っています」と話してくれました。
また、時には井山さん自らが学校のスキー授業でスペシャル講師として、まさに”日本トップクラス”の技術を見せる活動など幅広く雪育を現在でも続けています。
スキーをやってて一番嬉しい事は人との出会い。皆さん北海道を楽しみましょう!
また、自身でもユーチューブチャンネル”ズルTUBE”では、井山さんの滑りはもちろん、様々なスキーヤーやほかの種目の人と、とにかくスポーツの楽しさを伝えています。この他、様々なメディアに積極的に出演して、スキーや冬の楽しみ方などを自身の体験を交えながら話しています。
にーはち.スポーツ|AIR-G' FM北海道 80.4阿野洋介です⚽️ 井山敬介です⛷スポーツの話が2割 スポーツ以外の話が8割のスポーツ番組。
https://www.air-g.co.jp/28sp/
「今後の僕の目標は、もちろんスキーやウィンタースポーツも含め。北海道のスポーツ全般を盛り上げることです。そして確かに寒いかもしれませんが冬の生活を楽しんでもらうこと、そしてそれに関わってくれた人たちと一緒にそのムーブメントを作り上げて、笑いたいです。それが、今40年以上スキーを中心にしている僕の今の楽しみです」と抱負を語ります。
「世界一の雪が降る北海道だからとにかく冬や雪を楽しんでほしいと思います。スキーをやっていて一番嬉しい事は人との出会いです。それにつきます。皆さん北海道を楽しみましょう!」
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