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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㊳芽室町・株式会社三浦商店/三浦さん~多角化経営も背伸びせず”地元の商店であり続けたい”「あ~三浦商店さんがあってよかった」と思ってほしい~

【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㊳芽室町・株式会社三浦商店/三浦さん~多角化経営も背伸びせず”地元の商店であり続けたい”「あ~三浦商店さんがあってよかった」と思ってほしい~

えぞ財団 2023年12月30日

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、三浦啓太郎さん。道東の芽室町で4代続く”マチの金物・家具屋さん”の多角経営に乗り出し、十勝の魅力発信や町のインフラも担うことに挑戦しています。

三浦 啓太郎:1989年、芽室町出身。北海道情報大学を卒業後、北海道スバル入社。その後、内窓プラストに転職。札幌で日本酒バーを立ち上げ、2017年に三浦商店に入社。2019年には映像会社とキャンプの会社を立ち上げる。趣味はバイク、ドラム、レースドローン。

十勝芽室町で4世代続く金物屋が、映像制作&キャンプ&ふるさと納税の多角化経営を


芽室町は十勝平野の中央部に位置し人口は約18000人、農業が盛んな地域です。三浦さんは現在、芽室町で4つの会社の経営者として精力的に活動しています。曽祖父の代から秋田で始まった三浦商店。先代の曾祖父が戦前に秋田県から入植し、最初は豆腐屋さん、そして自転車屋さんを営んでいました。祖父の代で金物店となり、祖母と結婚後、家具屋となり、現在の三浦商店の根幹でもある”芽室町の金物&家具店”の形となりました。三浦さんの父の代もそれを引き継ぎながら、主に現在も建築金物(くぎ、鉄板、屋根)と家具を売りながら、冬の時期は灯油配達とまさに地域に根差した欠かせない焦点として代々続いています。そんななか、現在は三浦さんが中心となりこれまでの三浦商店にはないカタチである、多角経営を4年前から挑戦しています。最初は映像制作会社の株式会社ラビッツを設立、これから半年後にはキャンプ場経営や経営やギアの販売を行う株式会社キャンプラボ、2021年にはふるさと納税のパッケージ会社支店長と事業拡大と多角経営をしています。
「言葉だけではない、芽室町という田舎で必要とされるモノコト、これから必要だろうけどまだ追いついていない部分を小さな商店ではあるけど民間の力で少しでも課題改善出来たらいいな。4世代にわたってお世話になって切る地元を少しでもいい方向にしていくきっかけになってくれたらいいと思って多角経営に乗り出しました」と三浦さんは語ってくれました。


内気で積み木が友達だった幼少期と、やんちゃ盛りで不登校だった思春期


芽室町で生まれ育った三浦さん、幼少期の想いでは「幼稚園時代、積木が大好きでその記憶しかない。今でいう”コミュ力不足”の子だった。喋るの得意じゃなく、本当に積み木が友達くらい人見知りだった」と話します。小学校3.4年の頃は、学校で遊びの延長で命に関わる危ないことをしてしまったことをきっかけに不登校になり、まさにひきこもりでした。自宅ではゲームに明け暮れる毎日で、中学校入学後も、学校内のいじめをきっかけにいじめるグループといじめられるグループの境目にいた三浦さんは居心地悪く、中学校2年の6月から自ら学校には行かなくなりました。進学先の新得高校も2年生で自主退学したのち、芦別市の高校に通うことになりましたが、これに伴い芦別市で一人暮らしをすることになりました。この時にストレス発散として叩いていたドラムが、今でも趣味となっています。
「今考えたらほんと、何をなしえたんだろうと思う小学校、中学校、高校でした(笑)でもその時々で子供ながらにいろんな葛藤は当然ありましたし、一人でいることの落差も一人でいることの寂しさも一生分感じれた気がします」




大学に進学しバンドに明け暮れる日々、プロの扉が見えるも、解散し、就職を優先


AO入試で江別の北海道情報大学に入学した三浦さんは、小中学校時の不登校児にはまっていたのがゲームだったこと、そのゲームを通じてゲームの開発やプログラミングを学びたいと思い大学を選択しました。授業は楽しい一方で、軽音楽部にも所属。高校時代ストレス発散で叩いていたドラムがきっかけで、8~9個のバンドを掛け持ちしながら、部長までやり、バンドにのめりこみました。
「小中学生の時は親にゲームのやりすぎで3回も壊されるくらいはまったゲームよりも、バンドというもっとはまるものを大学で見つけてしまい、しかもそれは複数人数いなければ成り立たないものでした。メタルだったり、ミクスチャーバンドだったりいろいろなジャンルをやりながら、個ではなくみんなとなにかやることが楽しいなと思う大きなきっかけだったのかなと思います」と当時を振り返ります。プログラミングの勉強よりバンド生活が楽しくなり、実力も付いてきたタイミングで”プロを目指そう”と考え、実際音楽レーベル誘われるところまでは行きましたが、かなり悩み抜いた末に就職を優先し、自動車メーカーへの入社を決意しました。



完全体育会系だった自動車メーカー営業、人生で一番勉強になった3年間、転職


親からは「実家に帰ってきて三浦商店を継いでもらうことはない
」と話されていた三浦さんは自動車メーカーに入社します。「自動車メーカーでは営業に配属され岩見沢が勤務地でした。上司が完全に体育会系で今でも思い出すと怖いです(笑)でも、これまで基本自分中心でやってきた人生の中で、この自動車メーカーではたらいた3年間は一番勉強になりました。自動車を売ることはもちろんですが、お客さんのいろいろな状況や、求めているものを会話でくみ取りながら、どう最善策を見出して、高い買い物を満足してもらうか?まったくゆかりがない岩見沢でしたが、大人になって、またドロップアウトはできないという覚悟もあって、本当に濃い時間をすごせました」と話してくれました。その後、自動車メーカを退職し、内装会社さんや日本酒バーの立ち上げに携わり、様々な経験を積んだうえで、三浦さんは2016年、実家の三浦商店に戻ることを決意しました。


三浦商店に戻り、明るい芽室町のために。映像制作会社を設立し、魅力を伝える


「家業は継ぐな」といわれていた三浦さんでしたが母も喜び、またお父さんも体調不良もあり息子が戻ってきたことに嬉しそうにしていたということです。三浦商店に戻った2016年、金物屋と家具屋でしたが昔からこれまでとは違い、当然のことながら幼少期から知っている大人たち住民も高齢化が進む一方で、ほかの地域からの若い移住者もちらほらいました。三浦商店としては、冬の灯油配達なども含め、芽室町民のために欠かせない存在であることは間違いありませんでしたが、ビジネスやこれからの明るい芽室町という視点で何かできないか?と三浦さんは考えます。
「北海道や十勝、もちろん芽室町も自然豊かで広大な大地、美味しいモノがたくさんあって、人は暖かい。でもそれをいかに等身大でいろいろな人たちに知ってもらおうかと考えて、最初に映像制作会社ラビッツを設立しました。僕自身、ゲームを通じて作っていくこと、クリアすること、バンドを通じてチームで何かすること、自動車メーカー営業の経験でヒトに伝えて納得してお金を払っていただくことが好きだったので、映像制作にはすぐのめりこみました。色々な人に教えてもらい、機材もそろえ、『やっと没頭できることでお金を稼ぐことができる!』とうれしい気持ちになりました」
仕事の依頼は十勝だけにとどまらず、十勝のアドベンチャートラベル(十勝)、サッポロビール園PR動画(札幌)、バンドMV撮影(札幌)など増え、これに伴い現在は、若手クリエーターたちも密にかかわってくれています。
「実は営業をしてなくて趣味と実益を兼ねて機材をそろえていったりしたんですが、魅力発信したい人たちが増えていくタイミングにもあったと思います。僕自身も若い時なかなか不器用なタイプだったので、十勝の若手映像クリエーターの質を上げたいと今は思ってます。若手に投資する思いで機材を買ったり、十勝の魅力を伝えたいと思ってやっている。うちで経験を積んで、独立したい人はどんどん独立してもらって応援していきたいと思っている

キャンプ会社&ドローン。「まさに十勝!」という趣味と術益を兼ねた2コンテンツも経営に


文字通り大自然にあふれる十勝で、タイミングもありキャンプ場の売り手を探していたこともあり、キャンプやアウトドアに関わって十勝の魅力を発信する事業も立ち上げた三浦さん。きっかけは大学時代からのバンド仲間が三浦商店に入社してくれるも、様々な悩みが。彼のやりたかったことがキャンプ事業で三浦さんは彼への投資の想いもあり出資、友人に代表になってもらい法人設立に至りました。キャンプ場経営をしつつ、お世話になっている方から、小屋を貸してもらってアウトドアグッズショップを始めました。「自分たちにとっては当たり前な、澄んだ空気や自然が十勝を離れてから当たり前ではないし、そこにとてつもない価値があると感じました。色々なタイミングが重なりキャンプ場経営と、グッズショップをやっていますが、これが魅力の発信基地というか、すこしでも十勝の良さにふれてもらえる場所になったらいいなと思っています」と話してくれました。


「また、個人的の意味合いが高かったもので行けばドローンにはまっています。2018年に始めてドローンを買ってから、最初は景色とって満足していたのですが、いろんなドローンを見てみたい、作ってみたい、絶景を撮ってみたいと思い、現在はドローンレースにはまっています」この、最初は趣味だったドローンも、今では撮影に欠かせない一部となっていて、地上からの撮影のみならず、雄大な自然をドローンで空から撮影する依頼も三浦商店には増えています。


伸びせず”地元の商店であり続けたい”「あ~三浦商店さんがあってよかった」と思ってほしい


これまでは三浦商店は家族会社でしたが、金物屋と家具屋や灯油配達などインフラ面を中心としつつも、映像会社やキャンプなど多角的に経営しています。これに伴って家族以外や若い世代も会社に入ってきてくれていることによって、家族経営では身内でできていた部分は、数字などを含めて本当の意味での”企業”になっている最中です。「例えば、ライフラインである灯油配送に関しては、芽室町内の灯油配達業で後継ぎが決まっているところは少なく今のままでは帯広や近郊にお願いしなければならない状況に陥ると思うので、そういった生活に密着している部分も課題解決できたらと考えています。それと並行して、時代に合った映像制作やキャンプ事業名地に関しては、求められる瞬間に最大限のコミットして、パワーを発揮できる会社にしていきたい。地元で長年やってきた会社だからこそ背伸びはせず、『あ~三浦商店さんが芽室にあってよかった』といろんな意味で思ってもらえるような会社にしていきたいです」と話してくれました。




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